第13回香梅アートアワード受賞者作品巡回展
◆香梅アートアワード◆
髙 木 礼 子フラワーアーティスト
【選考理由】
髙木礼子氏は、フローリストとしてのキャリア30周年を機にさらなる挑戦を続け、花をモチーフとしたアート作品を制作。特に、薔薇の茎、棘のみで作られたハイヒール「棘くつ」のシリーズは、大きな反響を受けました。視覚的な攻撃性のみならず、その創作過程に伴う作者の肉体的な「痛み」を誰しも連想することでしょう。そして、社会における女性の生きづらさ、ハイヒールを履かなくてはならない女性の肉体的な痛みを想起させるとともに、「綺麗な薔薇には棘がある」という言葉のごとく、女性にもとめられるステレオタイプな「美」を自ら脱却し、痛みを伴ったとしても敢えてハイヒールを履き、自立した女性、人間として強く生きようとする意思をも感じ取ることができます。
また、髙木氏は、旧鐘淵紡績会社診療所の建物を2003年に購入、金峰山中腹の私有地に移築・復元し、以後「花峰館」と名付け、現在、同館でアトリエ兼フラワーデザイン教室を営まれています。(2007年経済産業省から「近代化産業遺産」に認定)
フラワーアーティストとしての高い技術と表現力による長きにわたる指導者としての功績、美術家としての真摯な表現の追求、そして、熊本の文化の発展への貢献を高く評価し、髙木氏に「香梅アートアワード」を授与します。
【受賞者プロフィール】
髙 木 礼 子 熊本市出身/熊本市在住
マミフラワーデザインスクール熊本指定教室 主宰
マミフラワーデサインスクール講師研究科 3級 2級 1級指導員
国家検定フラワー装飾 1級及び職業訓練指導員
日本アロマテラピー協会認定資格 1級
「花峰館」の管理企画運営/熊本県文化懇話会常任世話人
熊本カルチャーセンターに於いて講座開講/高等学校や外部講習会に於いて「暮らしの花」の指導
1970 花と出会い、マミ川崎に師事
1972 マミフラワーデサインスクール講師資格取得
1973 帰熊後、マミフラワーデサインスクール熊本指定教室を開校
1976 熊本県主催 第1回 「花のフェアー」(下通アーケード)
1977 第1回作品展企画開催(岩田屋伊勢丹百貨店ギャラリー)
以後34回作品展
1981 ヨーロッパ研修旅行
オランダフロリアード・ドイツバインシュテファン研修
1983 「マミ川崎& 髙木礼子ジョイントデモンストレーション」
企画共演(熊本県立劇場)
1985 単身渡米「アメリカンフローラルアートスクール」 卒業
1987 全国講師展「花は生きづいている」優秀賞受賞(銀座松屋)
「マミ川崎デモンストレーション」企画開催(鶴屋百貨店大ホール)
1991 個展「なぜ・現在・花」(アートスペース大宝堂)
1994 マミフラワーデザインスクール「全国生活讃花展」協賛
(岩田屋伊勢丹百貨店)
1995 中華民国「台湾真美技芸会」より招聘、
台中においてデモンストレーションを行う
1996 国家検定フラワー装飾1級技能士及び職業訓練指導員資格取得
プレ25周年記念川崎景太ジョイントイベント開催
「スーパーデモンストレーションin熊本」企画・共演
(メルパルクホール)
1997 個展「カ・タ・チ」(アートスペース大宝堂)
2002 30周年記念「マミ川崎講演&祝賀パーティ」を開催
(ホテル日航熊本)
2009 「優秀技能功労賞」表彰受賞(熊本市)
2010 International Fine Art Competition 入選
(ニューヨーク AGORA GALLERY)
「ビエンナーレ KUMAMOTO FAINAL」コンペティション入選
「棘くつ LARGO」(熊日主催)
2013 三人展「布・金属・棘」企画出展(アピロスギャラリー)
2015 第34回作品展企画開催「花☆ななつのめそっど」
(アピロスギャラリー)
2016 グループ展「金峰お山の工房展」(花峰館)
以降2020年まで毎年開催
2017 個展「花・CONTEMPORARY」(なかお画廊)
2018 「冬ごもり」出展(なかお画廊)
2019 「Opening Exhibition」出展(ART SPACE はね)
2020 「街かど作品展 & 街かどワークショップ」企画実施
全国都市緑化フェアー推進室主催
(上通アーケード、サンロード新市街)
「Botanical Christmas Exhibit」出展(ART SPACE はね)
2021 第13回KOBAI ART AWARD(香梅アートアワード)受賞
第63回熊本県芸術文化祭参加 2011年より毎年開催(早川倉庫)
◆香梅アートアワード奨励賞◆
尾 﨑たまき写真家
【選考理由】
尾﨑たまき氏は、19歳で始めたダイビングの技術を生かし、日本の海を撮り続けてきました。海がもつ神秘性とそこで育まれ健気に生きる生物の姿に魅了された尾﨑氏は、公害で傷ついた水俣の海とも向かい合い、ライフワークとして20年以上にわたり撮り続けています。2006年にはつなぎ美術館で、再生しつつある水俣湾をテーマとした写真展「-のさりの海へ- 魚わく海がよみがえる日・水俣湾のいま」を開催し、その後も水中写真だけではなく動物と人との関わりをテーマとした写真にも取り組むなど社会性の高い作品を生み出し続けています。近年は文学や音楽など他分野の作家との共演を試み、芸術文化の振興にも貢献しています。
創造性に富んだ優しく語りかけるような作品で社会問題への関心を喚起する写真家としての活動をたたえるとともに、今後のさらなる飛躍を期待し「香梅アートアワード奨励賞」を授与します。
【受賞者プロフィール】
尾 﨑 たまき 熊本市出身/山梨県在住
1997 写真展「水俣湾水中写真展」
(熊本県立美術館分館/水俣市立水俣病資料館)
2003 写真展「海の色ものがたり」(新宿ペンタックスギャラリー東京)
2005 写真展「うみかぜ日記 あまくさ島のたからもの」
(新宿ペンタックスフォーラム 東京)
写真集「うみかぜ日記-あまくさ島のたからもの」(三五館)
2006 写真展「のさりの海へ」(芦北つなぎ美術館 熊本)
2008 TV番組「素敵な宇宙船地球号」出演(テレビ朝日)
2011 写真展「水中写真展~水俣~」(新潟水俣病資料館 新潟)
写真展「いまも水俣に生きる」
(新宿エプサイト 東京/水俣市総合もやい直しセンター 「もやい館」熊本ほか)
2012 写真展 「ゼロへの挑戦-熊本市動物愛護センターあきらめない10年-」
(汐留メディアタワー東京)
ドキュメンタリー番組「女子才彩」出演 (BS-TBS)
2013 写真展 「海への想い-三陸に生きる・水俣に生きる-」
(百貨店 「Nanak」 岩手県盛岡市)
写真絵本 「みな、また、よみがえる」(新日本出版社)
2014 写真集 「水俣物語」(新日本出版社)
写真展 「海と生きる-水俣から三陸へ-」
(調布市文化会館たづくり 東京)
写真展 「水俣物語」 (キヤノンギャラリー 銀座、福岡、仙台)
2015 ドキュメンタリー番組 「The Photographers2」 出演 (BS朝日)
写真展「うみかぜ日記 -あまくさ島のたからもの-」
(富士フォトギャラリー新宿)
フォトエッセイ「お家に、帰ろう -殺処分ゼロへの願い-」
(自由国民社)
2016 写真展 「お家に、帰ろう -殺処分ゼロへの願い-」
(あーとすぺーす Gallery Pawpad 東京)
2018 写真展 「希望への道 -二人の写真家が見た熊本地震から-」
(あーとすぺーす Gallery Pawpad 東京)
2019 写真絵本 「フシギなさかな -ヒメタツのひみつ-」
(新日本出版社)
写真展 「姫竜が織りなす愛の物語」
(リコーイメージングスクエア新宿 東京/熊本県立美術館分館)
2020 「尾﨑たまき写真展」(鶯宿 東京)
2021 写真展「ヒメタツ」(菊池市中央図書館キクロス 熊本)
2022 フォトエッセイ「みなまたの歌うたい -今日も元気に船を漕ぐ-」
(新日本出版社)
第13回となります 香梅アートアワード受賞者作品巡回展が、
ドゥ・アート・スペース 帯山店にて開催されます。
期間は 4月 9日(土)から 4月28日(木)までとなります。
ドゥ・アート・スペース 帯山店のあとは、下記日程(予定)にて
巡回展が開催されます。
ドゥ・アート・スペース 人吉店 4月30日(土)~ 5月12日(木)
ドゥ・アート・スペース 菊池店 5月14日(土)~ 5月26日(木)
ドゥ・アート・スペース 光の森店 5月28日(土)~ 6月11日(土)
※光の森店の最終日のみ17:00までの開催となります。
※各店舗の営業時間と店休日は変更となる場合がございます。