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第11回香梅アートアワード受賞者作品巡回展

2020-03-04
第11回香梅アートアワード受賞者作品巡回展

クロード・モネ ≪睡 蓮≫ 修復風景 地中海美術館 クロード・モネ室

「香梅アートアワード」を受賞されたのは、絵画保存修復家の岩井 希久子(いわい きくこ)さん

◆香梅アートアワード

岩 井 希 久 子いわい きくこ

絵画保存修復家(コンサヴェター)

【受賞者プロフィール】

(有)IMAI ART保存修復研究所 代表取締役、IIC(国際保存修復学会)、文化財保存修復学友会、千葉大学博物館実習非常勤講師。1980年渡英し、ロンドン・ナショナル・マリタイム・ミュージアムで保存修復技術を学ぶ。帰国後、モネ、ゴッホ、ピカソといった名画の修復を多数手がけ、国内外から高く評価されている。現在、熊本地震で被災した油彩画作品の修復なども行っている。

【選考理由】

岩井希久子氏はモネやピカソの作品も手掛けたことのある世界を舞台に活躍する絵画保存修復家です。平成 28 年の熊本地震では、震源に近かった御船町が甚大な被害を被り、熊本を代表する画家のひとりである故・田中憲一氏のアトリエは全壊し、多くの作品が損壊しました。文化財の被災状況を調査していた熊本県立美術館から連絡を受けた岩井氏は、筑波大学の専門家とともにボランティアとして駆けつけ、作品の保全方法を提案し、その後は企業、団体、個人からの支援も受けながら、作品の修復に取り組んでいます。修復作業の一部は、公開修復展として昨年10月下旬から11月上旬にかけて御船町で一般公開されました。人類共通の財産である絵画の保存修復に努める岩井氏の長年の活動は、かけがえのない時代の英知をたゆむことなく後世へ継承してきました。これらの功労を顕彰し「香梅アートアワード」を授与します。

第11回香梅アートアワード受賞者作品巡回展

2019春夏コレクション「レースマニア」

「香梅アートアワード奨励賞」を受賞されたのは、仕立て人、デザイナー、モヒカンポシェット主宰の櫻井 貴容子(さくらい きよこ)

◆香梅アートアワード 奨励賞

櫻 井 貴 容 子さくらい きよこ

仕立て人、デザイナー、モヒカンポシェット主宰

【受賞者プロフィール】

モヒカンポシェット主宰。理学療法士として働きながら、1999年頃より独学でポシェットを作り 始める。2007年熊本市新町に「モヒカンポシェット」を開店し、独立。現在、 海外で仕入れた 布地を使って、オールハンドメイドで1点もののコスチュームデザインを行っている。 国内各地 の百貨店等で開催される展示販売会では、ファッションとアートが融合したスタイルが人気。

【選考理由】

櫻井貴容子氏は、熊本市中央区新町でオリジナルブランド「モヒカンポシェット」を立ち上げ、独自のひらめきと感性による洋服づくりを行っています。かつて従事していた理学療法士としての経験から、体や布を触ることは、創造する為に必要な情報を得る一番の手段であるとし、生地の買い付けからデザイン、縫製までのプロセスを一貫して一人で行い、1点ものの“アート”として発表。パリや東南アジアで買い付けた布やレースを使い、女性らしさを表現したブラウスやワンピース、スカートには、“新しい命が宿る”ようにという思いが込められています。世界と日本、重層的な社会や組織と個人とが結び合う、その結束点としての姿を洋服に託し、最新のコンテンポラリーモード=アートを発信し続ける唯一無二の表現者を目指す櫻井氏の、今後のさらなる飛躍を期待して「香梅アートアワード奨励賞」を授与します。


第11回目となります 香梅アートアワード受賞者作品巡回展が、
ドゥ・アート・スペース 帯山店にて開催されます。

開催期間は 3月14日(土)から 3月26日(木)までとなります。

会場のアートスペースには、受賞者のお二人の実績と作品が、
展示されています。

ドゥ・アート・スペース 帯山店のあとは、下記日程(予定)にて
巡回展が行われます。

ドゥ・アート・スペース 人吉店   3月28日(土)~ 4月 9日(木)

ドゥ・アート・スペース 菊池店   4月11日(土)~ 4月23日(木)

ドゥ・アート・スペース 光の森店  4月25日(土)~ 5月16日(土)

※帯山店は3月24日(火)店休日とさせていただいます。

※光の森店の最終日のみ17:00までの開催となります。

※各店舗の営業時間は変更となる場合がございます。