コラム
Column
TKU親子職場体験&見学ツアー ~前編~
真夏の日差しがまばゆい8月5日、大きなバスがお菓子の香梅阿蘇西原工場に到着しました。
バスに乗ってやって来たのは、TKU親子職場体験&見学ツアーにご参加された8組の親子の皆さんです。
これから2回に分けて、このツアーの様子をご紹介します。
少し緊張した面持ちの参加者の皆さんを最初に出迎えて笑顔にしてくれたのは、誉の陣太鼓の氷柱でした。
誉の陣太鼓の氷柱が気になりながらも、参加者の皆さんはきれいに整列し、リポーターのさきのお姉さんと一緒に大きな声で挨拶をしてくれました。
さあ、TKU親子職場体験&見学ツアーの始まりです!
お菓子について知ろう
今回のTKU親子職場体験&見学ツアーでは、お菓子の香梅の代表的な銘菓である「誉の陣太鼓」と「武者がえし」ができるまでの製造ラインの見学と、和菓子づくりの体験をします。
参加者の皆さんはセミナールームに集まり、製造ラインの見学をする前にお菓子について学びました。
「お菓子」という言葉で思い浮かべるものはどのようなものでしょう。
例えば和菓子である大福やお団子、洋菓子であるケーキやクッキーなどは誰もが知っているお菓子です。
では、和菓子と洋菓子の違いとは?
和菓子
・日本独自のお菓子
・主な原料は穀類・豆類・砂糖・デンプン・水などで、 植物性の原料が多く使用される
・和菓子の起源は、縄文時代に食べられていた木の実を用いた加工食品だと言われている
一般的な和菓子は、含まれる水分量によってさらに3つに分けられます。
・生菓子:水分量が30%以上
・半生菓子:水分量が10〜30%
・干菓子:水分量が10%以下
この3つだけでは表せられないお菓子もありますが、基本的にはこのように分かれています。
洋菓子
・西洋から伝わったお菓子
・主な原料は小麦粉・砂糖・卵・牛乳・バターなどで、動物性の材料が多く使用される
・洋菓子が日本に伝来したのは種子島にポルトガル船が漂着した室町時代。鉄砲などと同時に「カステラ」や「ビスケット」も伝わった
お菓子について学んだら、「誉の陣太鼓」と「武者がえし」ができるまでを見にいきましょう。
誉の陣太鼓の工場見学 金色の輝くお菓子
誉の陣太鼓は、先ほど学んだお菓子の情報からすると「和菓子」であり「生菓子」です。
どのように作られているのでしょうか。
階段を上がると、誉の陣太鼓がきれいに整列して運ばれていく様子がガラス越しに見えました。
今回見学ツアーの担当をするのは、阿蘇西原工場長の山川征吾さん。
誉の陣太鼓ができるまでを
・製造ラインのモニター
・誉の陣太鼓の包装フィルム
・材料(大納言小豆)
を見せながら、詳しく解説してくれました。
参加者の皆さんは真剣に、そしてときには頷きながら聞いていました。
ガラス越しに誉の陣太鼓が運ばれていく様子は見えますが、細かいところまでは見えません。
そこで、製造ラインのカメラを動かしたりズームをしたりと、隅々までモニターに映します。
1分間に140個! どんどんと作られていく陣太鼓
工場の中には餡と求肥を入れる機械があり、1分間に140個の誉の陣太鼓を作ることができます。
その機械から出てくる餡は90度と高温なので、一度冷却してからフィルムを閉じ、シールで封をします。
こんなにたくさんの誉の陣太鼓が作られていることに、皆さん驚かれていました。
製造ラインでは機械で誉の陣太鼓のフィルムを閉じますが、その際に回転させるように閉じるところを、工場長の山川さんが手で実演して見せてくれました。
まだ閉じていない誉の陣太鼓を手に取り、反対の手でフィルムを抑えながらくるり。
そうすると、きれいにフィルムが閉じて「おぉ〜」と歓声が上がりました。
フィルム自体はとても薄くてやわらかい素材だったので、実際に触った親御さんは「成型することでこんなにしっかりするんですね」と驚いていました。
陣太鼓クイズ フィルムのひだの数はいくつ?
誉の陣太鼓ができるまでのお話をしっかりと聞いていただいたので、続いてクイズタイムです。誉の陣太鼓のフィルムはひだになっていますが、このひだの数はいくつでしょうか?
3つの選択肢択から選んでください。
・16個
・18個
・20個
お子さんたちは悩みながら、これだと思う数字に手をあげます。
では、正解は……。
18個です!
ひだが多過ぎても少なすぎてもきれいな円になりません。
誉の陣太鼓の大きさに合うちょうど良いひだの数は試行錯誤を繰り返し、最終的に18個と決まったそうです。
では通常のハーフサイズである特製陣太鼓のひだの数はいくつでしょう。
答えはぜひ、実際に特製陣太鼓を食べるときに数えてみてくださいね。
答えを知ったお子さんたちは、通常の誉の陣太鼓と特製陣太鼓のひだの数が違うことに驚いている様子。親御さんはそんな様子を微笑ましく見守っていました。
次回、武者がえしの工場見学と試食、和菓子づくり体験に続きます!