2025.01.27

つぶあん・こしあんの違いとは?つぶしあんとは?意外と知らないあんこの世界


和菓子に欠かすことのできない、代表的な材料である「あんこ」。

中でも、つぶあんやこしあんといった種類は馴染み深いもの。

それぞれの個性を知ることで、和菓子の楽しみ方がさらに広がるかもしれません。

そこで今回は、作り方によって異なるあんこの種類などについて解説します。

あんこを使った、おすすめのお菓子も最後に紹介しますので、ぜひご覧ください。

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作り方で異なるあんこの種類

鍋で炊かれたあんこ

あんこは作り方や材料によって多岐にわたります。

まずは、代表的な小豆を使用したあんこについてみていきましょう。

小豆を使用したあんこは、作り方によって大きく4つに分類されます。

【つぶあん】

つぶあんは、小豆をつぶさないよう丁寧に炊き上げられたあんこのこと。

豆の形を保ちつつ、皮を破らず仕上げるためには、餡職人熟練の技が求められます。

豆の形が残っていることから、小豆そのもののうま味とえぐみ、独特の風味が凝縮されているのが特徴です。

【こしあん】

盛られたあんこ

こしあんは、小豆を炊いたあとに裏ごしして外皮を取り除き、砂糖を加えて練り上げたあんこです。

高品質なこしあんは、やはりそれだけ餡職人による手間がかかっているということ。

じっくりとこしあんを観察したことはありますか?

熟練の技で仕上げられたこしあんは、きれいな小豆色、または藤紫色をしているのです!

こしあんは滑らかな舌触りと、豆の濃厚な甘さが魅力。

口当たりの良さを重視する方には、こしあんが最適かもしれませんね。

【つぶしあん】

つぶしあんは、つぶあんをあえてつぶして炊き上げたあんこです。

外皮は取り除かずに仕上げるため、こしあんの滑らかさと、つぶあんの素材感の中間的な存在と言えるでしょう。

【小倉あん】

お皿に盛られたあんこと、お皿の下に敷き詰められた小豆

小倉あんは、こしあんに蜜煮した大粒の小豆(大納言など)を混ぜ合わせたものです。

京都の小倉山が名前の由来とされ、鹿の毛並みの斑点模様に例えられた説もあります。

ただ、お店などによっては普通のつぶあんのことも「小倉あん」と呼ぶ場合もあるようです。

〈材料の違いによる種類も豊富〉

香梅のどら焼 -白餡-

「あんこ」の定義として、日本あんこ協会では「食材を煮詰めて練ったペースト状のもの」と幅広く定義しています。

あんこといえば小豆が一般的ですが、実はほかの材料から作られる種類も豊富です。

  • 小豆あん:小豆を使用したスタンダードなあんこ
  • 白あん:白いんげん豆(大手亡豆)や白小豆を使い、上品で淡い甘さが特徴
  • うぐいすあん:青えんどう豆(うぐいす豆)が原材料で、鮮やかな緑色が印象的
  • ずんだあん:宮城県や山形県など東北地方の名産で、枝豆をペーストにしたもの

よくみるつぶあんとこしあん、その違いは?

木のスプーンですくわれたこしあん、つぶあん

つぶあんとこしあんは、食感や風味に大きな違いがあり、それぞれの魅力があります。

以下の表で比較してみました。

特徴つぶあんこしあん
食感豆の形が残り、ほくほくとした口当たり滑らかでクリーミー
材料の処理外皮をそのまま使用外皮を取り除く
主な用途・おはぎ
・どら焼き
・たい焼き など
・羊羹
・饅頭
・上生菓子 など

今回、甘さに関しては商品によって異なるため割愛しました。

つぶあんとこしあん各特徴を生かして、さまざまなお菓子作りに用いられているのです。

【ぼたもち?おはぎ?】

香梅のお彼岸おはぎ

お彼岸の定番である「ぼたもち」と「おはぎ」。

実は名前以外に大きな違いはないとご存知ですか?

ただ、これは最近のお話。

昔は使用されるあんこや、丸めた際の形の違いによって「おはぎ」と「ぼたもち」の区別がされていたのです。

では、主につぶあんを使用することが多かったのは、おはぎとぼたもちのどちらでしょうか。

正解は、下記の関連記事をご覧ください。

関連記事:お彼岸にお供えする食べ物は何が適切?なぜおはぎとぼたもちが定番なのかも解説

【通販対応】あんこ好きに食べてほしい熊本銘菓「誉の陣太鼓」

誉の陣太鼓
誉の陣太鼓

お菓子の香梅で取り扱っている銘菓「誉の陣太鼓」は、あんこ好きならぜひ一度は味わってほしい逸品です。

小豆餡の中に求肥を包んだお菓子。

さらりとした上品な甘さと、大納言小豆の風味が広がります。

砂糖、大納言小豆、水飴、餅粉、麦芽糖、寒天、食塩。

これらのシンプルな7つの原材料のみで作る匠の味をご堪能ください。

オンラインショップでも取り扱っていますので、この機会にぜひ!

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