2025.03.10

和菓子の魅力とは?贈り物にも最適な理由について


和菓子は、見た目の美しさや、素材を生かしたやさしい甘さが特徴の、日本ならではのお菓子です。

季節の移り変わりや風情を表現した季節感を味わえるものが多く、贈り物としても喜ばれることから、古くから多くの人々に親しまれてきました。

今回は、和菓子の魅力や種類、保存方法について詳しくご紹介します。

お菓子の香梅で販売しているお菓子が並んでいる画像

和菓子の魅力とは

大粒の栗を丸ごと白餡で包み、はったい粉入りの生地で包み焼き上げた饅頭、一ツ栗

和菓子は時代や世代を問わず愛されてきました。

魅力があるからこそ、お歳暮やお祝い事など、さまざまな場面における贈り物として選ばれています。

では、具体的にどのような部分が「和菓子の魅力」と言えるのでしょうか。

この章では、和菓子の魅力について深掘りしていきます。

関連記事:お歳暮はいつ贈る?お歳暮に関する疑問を解消!初心者向けガイド

味わいや豊かな食感

素材の味が引き立つやさしい甘さや、豊かな食感は和菓子の魅力の一つ。

洋菓子は、小麦粉・卵・バターといった動物性の原材料を多く使うこともあり、甘みが重いと感じる方も少なくありません。

その一方で和菓子は、水・米・豆など植物性の原材料が主に使われているため、風味や素材そのものの味わいを楽しめるものが多くあります

味わいだけでなく、もっちりとやわらかい求肥、サクサクとしたもなか、舌触り滑らかな羊羹(ようかん)など、さまざまな食感が楽しめることで、お子さまから大人の方まで幅広い世代に親しまれています

【季節感が味わえる見た目

栗、柿、松茸を模した上生菓子。秋頃、香梅で発売

季節の移ろいを感じられるものが多くあることも、和菓子の魅力でしょう。

例えば、端午の節句にはかしわ餅、春には桜の風味が香るさくら餅、夏には涼しげな水羊羹など、それぞれの季節にぴったりな和菓子が登場します。

さらに、職人が一つひとつ丁寧に作り上げる上生菓子には季節の花などをかたどったものが多く、見た目でも季節を楽しむことができます

季節に合わせて店頭に並ぶ和菓子のラインナップが変わる様子は、日常のなかで感じられる季節の変化の一つですね。

代表的な和菓子の種類

香梅のお彼岸おはぎ

和菓子は、作り方や材料によってさまざまな種類があります。

代表的なものを表でまとめました。

和菓子の種類
餅もの・おはぎ
・大福
蒸しもの・紅白蒸饅頭(こうはくむしまんじゅう)
・黄味しぐれ
流し菓子・錦玉羹(きんぎょくかん)
・羊羹(ようかん)
練り菓子・ゆべし
おかもの・もなか
・すはま

それぞれの特徴を知ることで、好みに合った和菓子がより選びやすくなるでしょう。

各和菓子の特徴や、写真などの詳細が気になる方は下記の関連記事をご覧ください。

関連記事:年表で見る和菓子の歴史

和菓子の保存方法と注意点

フリーザーバッグに入れられた和菓子

和菓子は、作りたてのおいしさを味わうのが理想ですが、すぐに食べきれない場合は冷凍保存がおすすめです。

食べきれない分は、個包装のまま小分けにして密封容器(フリーザーバッグなど)に入れ、冷凍庫で保存しましょう

食べる際は電子レンジなどは使わず、常温で解凍するようにしましょう。

【注意点】

和菓子によっては冷凍保存が適していないものがあるため、注意が必要です。

水分を多く含む和菓子などは、冷凍すると水分が抜けて食感が大きく変化することがあります

例えば葛切りやフルーツを使用したお菓子などは、水分を多く含みます。

こうした和菓子は冷凍せず、なるべく早く消費するように心がけましょう。


また、解凍後は品質の劣化が早まります。

解凍後にふたたび冷凍したり、解凍した翌日以降に食べることなどはせず、解凍したら早めに食べきるようにしましょう

和菓子の魅力を味わおう

香梅の生菓子
肥後六花

和菓子は美しい見た目や食感、口当たりの良い甘さなど、世代を超えて愛される魅力にあふれています。

世代を問わず楽しめるだけでなく、季節の移り変わりが感じられるのも魅力の一つです。

和菓子が贈り物としても喜ばれるゆえんは、こうした魅力によるものと言えるでしょう。

その時期ならではの味わいが楽しめる限定品や、つぶあんやこしあんなど、和菓子の代表的な材料にこだわった一品など、お気に入りの和菓子を探してみてはいかがでしょうか?